006ウポポイ(民族共生象徴空間)


2023年の年始早々に、関西から遠く離れた北海道に行ってきました。目的地は、2020年にオープンしたウポポイ(民族共生象徴空間)です。

出発地の関西空港では、2025大阪・関西万博に向けて、大改修が行われており、ターミナル1の中央にあった国内線エリアを国際線エリアと入れ替える工事が行われています。

新しい国内線エリアは既に昨年10月にオープン。入口は、向かって右端のところにあって、保安検査場を通過し3分ほど長い通路を歩くと、お土産や飲食エリアが出てきて、最初の搭乗口があります。コロナ渦で空港利用者が少ない時期に比べるとすいぶん賑わいが戻ってきた感じを受けました。2025春のグランドオープンが楽しみです。

約2時間で新千歳空港に到着。

南千歳駅で特急に乗り換えて約50分で、最寄りの白老駅に到着しました。

駅から歩いて10分ほどで、目的地のウポポイ(民族共生象徴空間)に到着。慣れない雪道と極寒の空気で、ものすごく遠いところに来た実感。

まずは、国立アイヌ民族博物館へ

国土交通省北海道開発局HP

大規模な敷地にたくさんの施設があります。となれば、ついつい、可分不可分のことを思ってしまいます(笑)

国交省北海道開発局のHPでは、博物館は敷地面積10,000.25㎡、延べ面積8,618.04㎡とあり、

左上の体験交流ホールは敷地面積18,667.34㎡、延べ面積1,648.98㎡で、用途は集会場、

右上の管理運営施設は敷地面積17,066.23㎡、延べ面積1,380.94㎡と記載がありました。その上には伝統的コタン(集落)のチセ(住居)群もあります。

接道もとりやすそうだし、無難に可分で?整理しているのかなと思いつつ、不可分でもいいのでは?と文化庁HPで施設の目的を見てみると、

「自然環境等を活かしながら、アイヌ文化の多様な要素を一般の人々が体験・交流する体験型のフィールドミュージアムとして、また、多様な来園者が快適に過ごせる魅力ある空間を形成するために必要となる施設を配置。」

とあり、体験型のフィールドミュージアムとして不可分でもいけそうな?

だんだん気になってきました。となれば、建築計画概要書でどっちか確認したくなりますが休日なので北海道庁はお休み。もしかしてと思い、「北海道 建築計画概要書」で検索すると、WEB閲覧のページがありました!が、令和4年12月以降に確認処分を行ったものに限定でしたので本施設のものは無し。ですが、確認申請や検査も電子申請できるようになってました。先進的です。そういえば、昨年の8月から横浜市が建築計画概要書のWEB閲覧をスタートしてました。これからどんどん色んな分野で電子化が進んで便利になるといいですね。話がそれてしまいました。

博物館をひととおり見て回り。体験交流ホールも見学。

伝統的コタン(集落)のチセ(住居)群に向かいました。そろそろ寒さに慣れてきました。

当時、チセの大きさは20㎡~100㎡ほどのものが多かったようです。

さっき、検索した文化庁HPのチセエリアの説明資料に目を引くことが書いてあって驚きました!

なんと、22条区域の指定を解除して、建築したようです。

「平成30年2月16日付けで建築基準法第22条区域の指定が北海道告示第10142号により解除。これを踏まえ、消防施設を設け、建築基準法、消防法に合致する茅葺きの建築物(チセ)を整備」とのこと。

(あとで、調べてみると、平成24年3月30日国住指第4118号で技術的助言が出てました)

歴史ある建築物を修復や復元し、建築文化を継承していくことを実現するためには柔軟な発想と対応が必要だとあらためて感じました。

やっぱりとても寒い。そろそろ駅に向かい、札幌まで特急すずらんで移動。

北海道の美味しい食べものを満喫しました!

旭山動物園はとても自然な感じでいいとこでした。