今回は地元大阪の建築物チョコット探訪です。
大阪市内を散策していると様々な建築物が存在していて、例えば、中心部の高層ビル群が並ぶオフィス街にも目を引く建築がひょっこりと現れたりします。
先日は、北浜にある重要文化財に立ち寄ってみました。
天気も良かったので、中之島界隈を歩いていると、
街なかに意味ありげなポケットパーク?
横には何やらオーラのあるレトロな建築物?
「適塾」があります。
(適々斎塾として幕末に蘭学者の緒方洪庵が開いた塾で、福沢諭吉などの多くの著名人を輩出したらしい。しらんけど~(笑)・・・詳しくはWebで)
間口に比べて、奥行きのある敷地に建てられています。
大阪に現存する町屋の貴重な建築物ですね。
入口の横にある立て看板を眺めてから暖簾、失礼、玄関をくぐると幕末にタイムスリップします。
受付を済ませて順路に沿って、塾生になった気分で・・・建もの探訪。
奥行きのある配置なので明り採りの中庭があり、なんとも良き風情が漂います。
丸窓などを使ったり、さりげなく遊び心のあるデザイン。
昔の付近見取り図。なんか中之島の連打みたいな地形。
大阪は水の都というのを再認識しました。
ここへきて、一気に現実的な仕事感覚に。
近年の震災に伴い耐震改修されていました。限界体力測定・・・(なんでやねん!)じゃなくて限界耐力計算での耐震診断とのこと。
セーフティーウォール!
仕口ダンパー!
耐震リング!
ブレストファイアー?
ん??
純和風木造のこの塾が平成後半の最新建築技術とコラボしての維持保全計画されてるとは洪庵先生も想定してなかったでしょうね。
お次はササラが幅員含むどうのこうの問題どころではない寸法規格の階段が登場!(既存不適格~?)
真鍮?の手すりが鈍く輝いてますね!
直上階には塾生の大部屋などがあります。
塾生には一人あたり畳を一畳分が割り当てられて、寝起きも学習もそこでしていたとのこと。
その割り当て位置は成績順によって好みの場所を選べたらしい。生活場所の位置争い!そりゃあ勉強頑張るよね~!
台所は昔の内庭で、小屋組み表しの高い吹き抜け。おくどさん(かまど)がいい感じ。
建築物は空間を形成すると同時に、その中の物語を生み出すものでもあります。この地、この建築物で当時日本を支えるような人物たちが一つ屋根の下で生活し、志高く昼夜学問に励んでいたことを想うと、感慨深いものです。
このへんで「適塾」編・・・ おしまい。
P.S.…
なぜか、駅までの途中の中の島で、偶然!!
ワインで賑わってたのでチョットだけ寄り道して帰りました(笑)
N.T